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私の好きなガーデナーのおはなし

みなさまこんにちは。

伊勢原事業所の熊澤です。

 

だんだんと秋も深まり、朝晩は寒いくらいの気候になってきましたね。

 

今日は私の好きなガーデナー“ポール・スミザー”さんをご紹介したいと思います。

 

こちらのポールさん、イギリス出身のガーデンデザイナーなのですが、

英国王立協会ウィズリーガーデンにて園芸学とデザインを学んでおり、

日本にて1997年に有限会社ガーデンルームスを設立。

庭の設計、施工および園芸全般に関するコンサルティングや講師として活動されています。

 

2000年第1回東京ガーデニングショー プレゼンテーションガーデン部門で

「RHSプレミアアワード(最優秀賞)」を受賞するなど、

原種系の宿根草類を中心とした自然な雰囲気の庭作りには定評のあるガーデナーです。



 

たまたま見たNHKのドキュメンタリーで紹介されており、

日本の道端や山に自生する雑草に見える草花もとてもすばらしいということで、

自分の庭に持ち帰り、宿根草をベースにそれはそれはすてきなマイガーデンをお持ちです。



 

この方のすばらしいのは、

“植物は皆、適切な場所に植えてあげれば自分の力だけで十分に根を張り、育っていける。

肥料なんてものは必要ないのです。”

というモットーを大切に庭づくりをされている事。

 

日陰がすきな植物なのに、カンカン照りの日向に植えるなんてことは人間の勝手さでしかないと話されていました。

趣味で土いじりをはじめたばかりの私は、いろいろな植物を買ってきては植えて、

枯れてしまったり、消えてしまったり・・・。

よくよく考えれば当たり前のことなのに、なぜ適切な場所に植えてあげなかったのだろうと後悔。

ただただ自分の都合でここに植えたらよいだろうと植えては失敗の日々でした。

この方の本やドキュメンタリーを見てからは、

植物との付き合い方が格段に変わったような気がします。



 

また、こちらのポールさん、日本では“雑草”とされる植物もこよなく愛し、

自分のお庭に素敵に取り入れている点もまた素晴らしいです。

私たちはついつい“雑草”と呼んでしまいますが、本来植物には雑草という名の植物はなく、

ひとつひとつに素敵な名前がついています。

さりげなく花なんて咲いていたり、どの植物も美しいと思わせてくれます。

ただ、これらは生育が旺盛なので、他の植物の栄養も取ってしまうため、

適度な加減に取り除く必要もありますね。



 

宿根草の植物をベースに作られる庭造りは、じっくりと時間をかけて作りこむのも一つの楽しさだと思います。

3年後、5年後・・・にこの場所でどれくらいに株が成熟して大きくなってゆくのかを想像してから、

植物が伸び伸びと育つよう十分なスペースを確保しておくのも大きなポイントになると言われています。

 

ついついすぐに埋めてしまいたくなるスペースもそこはグッと我慢して、

ゆっくり焦らず植物を育ててゆく。

ポールさんのお話を聞いていると、時間をかけて庭造りを楽しむからこそ、

そのお庭には特別な愛情が芽生える事がしみじみと伝わってきます。

 

庭造りは本当に奥深く、いろいろなスタイルがあり、正解はありません。

ただ、自分がそのお庭を眺めた時に、心が安らぎ、心地よいものであって欲しいと思います。

 

ぜひ、こんなお庭にしてみたい!など、イメージやご希望がございましたらお気軽にお問い合わせください。

お庭を通して皆様の心豊かな暮らしのお役にたてたら幸いです。
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